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ξ引き籠もり中ξ
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恋の差は、身長差?
 
「お、恭弥来てたんだ?」
ドアを蹴破る勢いで現れた雲雀にディーノは唖然とした顔をしながら、濡れた頭を拭く。
雲雀は赤い顔で、シャワーから出てきたディーノのその裸体を見つめてしまった。
そんな雲雀の心情など気づかず、ディーノは雲雀に両手を伸ばしつつ、近づく。
  
「なにっ・・・なんなのっ!?」
まさかディーノがシャワーを浴びているとは思っておらず、腰にタオルを巻いたままの姿を雲雀は唖然と見つめてしまった。
急いで来たらしく、雲雀の頬に汗が一滴流れた。
「何なのって、シャワー浴びてたんだけど・・・」
突如ドアを蹴破る勢いで入ってきた雲雀に唖然としながらも、濡れた頭をガシガシと拭き、その顔はだらしなく緩んでいた。
「まさか恭弥が来ているなんて、思わなかったよ」
世の中の女性を魅了する微笑みを、出し惜しみすることなく、雲雀には与える。
それを知っている雲雀は、顔を背け強がりを言葉にした。
「黒い人に来てくれって言われたから来ただけだよ。時間があるって言うから、今日こそ勝負してくれるんだと思ってた」
ディーノはそんな雲雀の言葉にロマーリオに視線を投げる。
「ロマーリオ・・・何たくらんでるんだよ?」
それに対し、ロマーリオは頬をボリボリとかきながら、もっともらしい言い訳をする。
「ボス、数時間だけだが時間出来たなって言っていただろ?そろそろ禁断症状が出てくると思ってな・・・」
すばらしい部下である。
ボスの考えていることは、手に取るように分かっているロマーリオは、何も言わずにさっさと雲雀を迎えに行ったのだ。・・・ただ、なんと言って呼び出したのかは、想像付くが。
 
そんな二人の会話を雲雀は、背中で聞いていた。
「用がないなら、帰るよ」
入ってきたときの勢いとは180度違って、その背中は少し寂しそうだった。
「急いで帰る必要はねぇだろ?」
ディーノは躊躇いがちに、その肩に手を伸ばした。
「触らないでよね!」
だが無情にも、容赦なく手を叩かれた。
「恭弥・・・俺に会いに来たんだろ?だったら・・・」
「シャワー浴びてる人になんて、用はないよ。さっきも言っただろ?暇だって聞いたから、今日こそはって思って来ただけだよ」
ヒバリの容赦ない言葉に、ディーノが怯むわけはなく、雲雀が来てくれただけで嬉しいらしく、その顔は、笑顔でだらしなくなっていた。
「ボス、外に出てるんで、ごゆっくり」
「おー!わりぃな、ロマーリオ」
ディーノに気を使って、部屋の外に出ていくロマーリオ。
その後を追うように、雲雀は出ていく。
「ま・・・待て待てっ待てーっ!!」
 ドアを後ろ手に閉めようとして出て行く雲雀を、ディーノはあろうことか後ろから羽交い締めにするように抱きついて阻止する。
それが危ないと気が付いたときは既に遅し・・・雲雀のトンファーが、ディーノの鼻先を擦った。
「っつ・・・・・って・・・・危ねぇだろがっ!?」
「あなたが、急に後ろから襲うからだよ」
一歩間違えれば、ディーノは吹っ飛ばされていたが流石、キャバッローネのボスである。鼻の下を伸ばしていても、その俊敏さは変わらない。
だがそんな気分とは裏腹に、既に戦闘態勢の雲雀は、嬉しそうな顔でトンファーを構えて対峙している。
「襲ってねぇだろっ・・・引き留めただけじゃねぇかっ!!」
腰に巻いていたタオルがずり落ちそうなのを押さえながら、ディーノはバスローブを急いで羽織った。
「・・・・やらないのなら、僕は帰るよ」
またしても出て行こうとする雲雀。
ディーノは何かを思いついたように、顔をゆがませ、その背中に言い放った。
「誰もやらないとは、言ってないだろ?」
その言葉に、雲雀は直ぐさま振り返り、ディーノに歩み寄る。
「やるの?・・・・シャワー浴びた後なのに?」
「浴びた後だからだろ?」
「・・・????」
意味不明なディーノの言葉に、複雑な顔で雲雀は背の高い彼を見上げた。
「何・・・?」
「進歩・・・したよな?」
伸びてきた手を雲雀は、振り払わなかった。
「だからっ・・・・何!?」
黒く細い雲雀の髪に、ディーノはそっと触れる。
本来なら、人に触れられるのを嫌がる雲雀だが、今回ばかりは何故か、ディーノが触れてくるのは嫌がらなかった。
「こうして髪に手を触れるのは、良いわけ?」
さらっと滑り落ちる髪に、口づけをするように顔を近づける。が、その一瞬、雲雀は距離を取った。
「なっ・・・何?」
「やりたいんだろ?そのため、来たんじゃねぇの?」
腕を強く捕まれ、それに雲雀は反応できず、目の前のディーノの顔を驚愕で見つめていた。
「な・・・・!?」
「じゃあ、キスして?」
「え・・・・?」
「恭弥から、俺にキスして見せて」
突然の言葉に雲雀の頭は、数秒間空白になる。
が、至ってまじめなディーノの顔を目の前にして、雲雀は顔を真っ赤にした。
「き・・・キスしたら、やるの?」
ぼそぼそと、ディーノにしか聞こえない声で聞くと、答えが返って来る前に、雲雀は少し背伸びをして屈むディーノの唇に、触れるだけのキスをする。
ディーノは目を見開き、信じられない光景に驚愕していたが、それも一瞬・・・雲雀の肩を掴むと口づけを深くしていく。
「んっ・・・んんんっ・・・」
突然の行為に、雲雀はディーノの腕を掴んでもがく。が、それはまるで縋り付いているようにしか見えない行為で、ディーノの口づけが更に深まっていく。
「や・・・・っ・・・・んっ」
息継ぎの合間に漏れる可愛い声に、ディーノは雲雀の細い腰を抱き寄せ、自分の腕にすっぽりと抱き込んでしまう。

形勢逆転。

ディーノは雲雀の唇を解放すると、トロンとした瞼にそっとキスを落とす。
「さて、やる?」
腰砕けになって既に立っていられない状態の雲雀を、ディーノは抱き上げると寝室のドアを足で開けた。
「・・・謀ったね」
部屋の向こうに見えるキングサイズのベッドを目の隅に追いやり、雲雀は不適な笑顔を向けた。
お姫様だっこをされていても、その気高さは失われない。そんな雲雀に対してディーノはさらっと答える。
「だから、『やる』って、言っただろ?こうでもしなきゃ、大人しくさせてもらえねぇじゃん?」
「ふうん・・・」
雲雀の溜息混じりの声と共に、ディーノは部屋のドアを閉じた。
が、それを良しとしない雲雀の眉間には・・・・

ぴきっ・・・

その数秒後、寝室からディーノの雄叫びが響き渡った。
 
えんど
 
 
 
漫画にしようとしているネタです。
中々話が進まない上、どう動かしたらいいのやら
初めてのモノに取り組むときは、やはりかなり悩みますね。
さて・・・これを機に、REBORN!サークルに変更になります。


それにしても・・・悩んでこれかいっ
「やる」と、「犯る」の勘違いは・・・定番。

ってか・・・雲雀だと「やる」だけど、ディーノさんの頭の中だと、「犯る」なのよね~

ああ・・・腐女子全開で書いてしまったわ

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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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